生活習慣病について
生活習慣病とは、高血圧症、高脂血症、糖尿病・痛風・メタボリックシンドロームといった生活習慣や体質によって起こる慢性疾患のことをいいます。
生活習慣病は自覚症状が無いことが多く、病気が進むと様々な合併症を引き起こす大変危険な病気です。特に心臓病や脳卒中、腎臓病などの重篤な病気のリスクが高まります。
まずは生活習慣やライフスタイルを変える事から治療を行います。
- ● 食事の取り方、内容
- ● 運動の種類や量
- ● 嗜好品(たばこやお酒)
- ● 睡眠時間
- ● ストレス管理
以上の内容を患者様の生活スタイルを丁寧にヒアリングした上で、効果的に改善を進めていくようご提案いたします。
当院では、生活習慣の見直しやアドバイス(食事療法や栄養指導)をはじめ個々の患者様にとって適切な診断と治療、管理を行います。
病気の予防は生活スタイルの見直しから
厚生労働省では、2000(平成12)年から第3次の国民健康づくり対策として、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を推進しています。これまでのように病気ごとに予防、診断・治療対策を行うのではなく、「生活習慣病」の総合対策として、例えば「塩分を控える」「喫煙率を下げる」など、国民の生活習慣の改善を訴え、病気の発症そのものを防ぐ施策に取り組んでいます。
生活習慣病は、生活習慣だけでなく、環境や遺伝的な要因も複雑に関与しています。
しかし、その中で最も関わりの深いのは、やはり生活習慣であると言えます。
まずはご自身の生活スタイルを見直し、できることから少しずつでも改善していくことが 大切です。
高血圧症
血圧とは、心臓から送り出される血液が、血管を通る際に血液壁に生じる圧力のことです。 心臓が収縮して、血液を押し出した瞬間が最高血圧、収縮後に拡張したときが最低血圧で、高血圧とは、血管に強い圧力がかかっている状態を指します。 高血圧のほとんどが、発症の原因をはっきりと特定することができない本態性高血圧です。高血圧の約9割を占め、遺伝的素因と生活環境が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
残りの1割程度は、腎臓や内分泌、血管系の疾患、神経の病気など、高血圧の原因が明らかなもので、二次性高血圧とよばれています。
また、血圧が高い状態が続くと、血管が硬くなりいずれ動脈硬化へと至ります。
なお、生活習慣病全般に言えますが、特有な自覚症状がないため深刻な状態となるまで気が付かないことが多く、心臓病や脳卒中などの合併症のリスクを高くします。
合併症は症状が出てから治療しても何らかの障害が残る場合が多いので、日頃から血圧の管理を行い合併症を予防することが大切です。
高脂血症
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪等)が多い為に引き起こされる疾患です。高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足などと密接な関わりがあると考えられています。
これらの要因によって増加した血液中の余分な脂質は、動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くしていずれ動脈硬化を引き起こします。
それにより心筋梗塞、脳梗塞などの危険性を高める病気を発症することもあります。
高脂血症は食事や運動などの生活習慣が深く関係しているため、治療の基本は食事療法と運動療法になります。この2つの治療法は長く続けていく必要がありますが、食事療法と運動療法で脂質が改善しない時や、すでに動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞などの発作を起こしている場合などは薬物療法が行われます。
糖尿病
内分泌の役割が何かの原因で機能しなくなることで発症します。
糖尿病はインスリンの分泌や働きが低下することで、血液中のブドウ糖(血糖)が増え、高血糖の状態が続き、それが原因でさまざまな合併症を引き起こします。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしていますが、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまいます。
進行すると体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、喉の渇き、多尿、頻尿、倦怠感、体重減少、できものができる、傷が治りにくいといった症状が現れます。また、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などさまざまな合併症の原因となり、重度の場合には昏睡状態(糖尿病性アシドージス)に陥り生命に危険が及ぶ事もあります。
先天性の1型糖尿病は自己免疫疾患やウイルスなどの原因によって、膵臓機能に支障をきたし発症します。後天性の2型糖尿病は、加齢と遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なり発症します。
糖尿病の種類
1型糖尿病
1型糖尿病は自己免疫やウイルス感染などが原因と推測されていますが、膵臓のインスリンを分泌する細胞が破壊されることによりインスリンが分泌されなくなり糖尿病を発症します。
2型糖尿病
2型糖尿病は、インスリン分泌量が少なかったり、インスリンの働きが悪くなるためにブドウ糖が補給できず起こますが、加齢と遺伝的要因の他、食生活や運動など生活習慣が関係している場合が多いです。日本の糖尿病のほとんどが2型糖尿病です。
痛 風
プリン体と呼ばれるものを多く含む食事を摂取しすぎる事で高尿酸血症となり、高尿酸血症になると、腕や脚などの関節に炎症を起こします。
病名の由来にもある様に、この関節炎は風が強くなったり穏やかになったりする様に痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返します。
具体的には足の親指の付け根が痛み、腫れるといった自覚症状があります。
医院概要
[診療科目]
糖尿病内科 循環器内科 腎臓内科
甲状腺内科 一般内科
〒180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-10
吉祥寺MAビルディング7階
[電話番号] 0422-40-5177